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新聞を使って差をつけよう!「NIB」の考え方

NIBとは?

NIBとは…

NIB(Newspaper in Buisiness=「エヌ・アイ・ビー」と読みます)は、ビジネスシーンで新聞を活用する活動のこと。

教育に新聞を活用するNIE(Newspaper in Education)から派生した形で、少しずつ企業内の新人研修や情報リテラシーの養成などセミナー形式で展開して広がりつつある。

高校や大学を卒業してすぐに、会社や社会の即戦力になるためにはさまざまなスキルの向上と慣れが必要です。また、時代の変化の速さもあり、何が必要なスキルでどう効率よく学んだらよいのかという課題もあります。
学校と違い、ビジネスシーンでは「正解」はありません。「最適解」か「正解にする力」が求められます。

そのような環境下や競争力の激しいビジネスにおいて、「新聞」がビジネスマンに与えられるヒントは多大なものがあります。

NIBではどのような活動しているの?

NIB活動は、主に発行新聞社の担当者が企業に赴いて研修やセミナーを行っています。
特に新入社員の方に新聞をビジネスで活かす方法を伝えつつ、新聞購読も勧めており営業方法のひとつにもなっています。

具体的には下記の5つの能力向上・開発を意識したプログラムを用意しています。

プレゼン能力向上研修

社会に出ると、人前で話すプレゼンや営業、マネジメントの機会が増えていきます。
言葉を巧みに使い、豊富な話術や表現で、論理的にも感情的にも相手を納得させ動いてもらうことが必要になります。

日本人の多くが、「人前で話すことが苦手」「プレゼンは緊張してしまう…」という課題を多く抱えています。学校教育ではあまりプレゼンの機会はなく、人前で自分の意見を話す機会を作ってこなかったからかもしれません。

人前で話すプレゼンや営業が得意になるには、「場数をこなす」のが一番ですが、最初のステップとして重要なのは「台本作り」です。
台本を作るためには、結論を腹落ちさせるためのデータや考察を挙げ、それらを飽きさせないように組み立てていく必要があります。そのためには豊富な「語彙力」が必須です。

新聞を読んでいると、お馴染みの言葉や言い回しはもちろん、四字熟語やことわざなど使えるとちょっと博学に見える言葉が目につきます。また、横文字を中心にトレンドの言葉も拾えますので、その言葉からさまざまな事象を学ぶこともできます。

このように新聞を読み続けて手に入れた豊富な語彙力を使って台本を作り、場数をこなして話していけば、確実にプレゼンや営業の苦手意識は解消されていくでしょう。

さらに、新聞に限りませんが、「音読」も大変効果が高い能力開発につながります。流暢に話す練習と知らない言葉や読めない漢字の発見ができます。
「サイレントフォーカス」や「声の強弱やスピード」などの話術も習得したら、プレゼンのスペシャリストとして社内で一目置かれる存在になること間違いなしです。

情報収集能力向上研修

スマートフォンなどのモバイル端末や検索プログラム・AIの進化によって、ここ10年で私たちはどこにいても簡単に情報を引き出せるようになりました。

しかしその反面、情報の真偽を判断し、必要な情報を引き出し活用する「リテラシー」に関してはあまり進化・成長していません。

SNSやブログといった媒体から情報を得ることは手軽ですが、大半は1次情報ではありません。
発信者によって、情報が歪曲されたり、恣意的な誘導の意図があったり、そもそも嘘情報の可能性もあります。
「情報ソースはどこなのか?」「情報元は信用されるべき存在なのか?」などをしっかり確認しなければいけません。

新聞は紙に印刷されるため修正ができないこともあり、信用性が高い媒体ではあります。
信用性を武器にしている媒体であり、新聞製作の記者やデスクがしっかりと裏をとっています。もちろん新聞にも間違いもあります。すべてを妄信せず、多様な媒体やソースから情報を見る力が必要です。
新聞・ネット・テレビ・ラジオ・口コミ…各メディアや媒体の長所短所を理解するは、現代社会の常識になりつつあります。

ちなみに、小野新聞店では過去に新聞記事内の情報を「ファクト(事実)」と「オピニオン(意見)」を分けてペンで塗る学習を行いました。事実に真偽はありますが、意見に真偽はありません。
正しい事実と多様な意見の解釈の発見になり、有意義な学習でした。

文章力強化研修

文章を書くのが苦手なビジネスパーソンも多くいらっしゃいます。(かく言う私も苦手ですが…)

ビジネス文書や広報、販売促進のためのチラシ文言や企画書作りなど文書を作るのが苦手だと、仕事が苦痛になるシーンは少なくありません。
主にデスクワーク系の仕事は、文字や文章との付き合いと言っても過言ではありません。

さらに学生時代と違い、ビジネスシーンではと”文書・文章を作る側”になるので少し難易度は上がります。

そのような環境で、新聞は文章力強化にお役に立てます。
新聞記事を読んでいると、誤字脱字はもちろん、文字が頭に入って来るような読みやすさがあります。
「読点(、)を多用して1文を長くしない」「文章の流れから主語や目的語を省く」「難しいと思われる言葉は簡単な言葉に言い換えるか使わない」などの工夫をしています。
日常から新聞にあるような正しく端的に伝える日本語と触れ合っていると、文章を書いている際にも、自然と文章が紡ぎ出されるようになってきます。箇条書きスタイルで口語体が多用されるネット文章では身につかない能力です。

また、文章同士の関係性についても新聞は勉強になります。
新聞は限られた紙面で、端的にモノゴトを伝えなければいけません。
学校でやった感想文のような長く書かなければいけないことはなく、むしろ逆のスタンスです。

新聞の見出しやリード文からの本文の関係は、PREP法に乗っ取った場合が多く、読みやすくわかりやすい作りになっています。

PREP法とは?

PREP(プレップ)法とは、結論・理由・具体例・結論の流れで伝える方法。

①Point(結論)
②Reason(理由)
③Example(事例・具体例)
④Point(まとめ)

PREP法では、短時間に説得力のある話ができるメリットがある。

新聞を使った研修でよく見られる新聞の要約や感想文を書いてみることは、文章力強化に大いに役に立ちます。
これらが前述のプレゼン能力強化にもつながります。

顧客・同僚・上司との話題作り

新聞の購読者層は現在50・60代以上が大半を占めています。
その事実から考えると、「高齢の方の大半は新聞を読んでいる」と解釈できます。

社会に出てみると、ご高齢のお客様や60代以上の会社経営者や決裁者と話す機会が多々あります。
10歳離れると、どうしてもジェネレーションギャップは発生してしまうもので、共通の話題は内輪話など限られがちになります。
そういった内輪話などが蔓延している組織は、外部環境の変化に気づきづらく話題の広がりや業績も伸び悩みがちです。

ここで共通の話題の媒体として、「新聞」が有効になります。
「今日の一面にありました記事で~」「新聞の社会欄にあった情報なんですけど~」といったクッションを入れることで、高齢の方はおそらく「新聞に目を通しているしっかり者」「好奇心を持っている話し上手・聞き上手」という印象を持ってもらえます。
若い方からしてみたら、お年寄りの方が「Youtubeで見たんだけど~」「TikTokで流れてきた奴で~」と雑談して来たら、ちょっと興味持ちますよね。

さらに、新聞の強みの一つで、「毎日発行」があります。
新聞記事の内容を雑談で話していけば、ネタに尽きることはありません。それに対しての意見を述べて共感を得られれば、その方たちと仲良くなれます。

このように自身のブランディングと仕事以外のコミュニケ―ションや顧客の方とのアイスブレイク(緊張感のある場を和ませるための雑談)のツールとして十分に活用できます。

社会・世界への関心への刺激

2000年代初頭からのIT革命により、通信網の普及と情報サイトやアプリケーションが台頭してきました。さまざまな情報が双方向で共有され発展してきた半面、フィルタリングバブルという問題が出てきました。

「フィルタリングバブル」とは?

「インターネット上で泡(バブル)のなかに包まれたように、自分の見たい情報しか見えなくなること」という意味の言葉である。
インターネット活動家であるイーライ・パリサーが2011年に出版した書籍『The Filter Bubble(邦題:閉じこもるインターネット)』で初めて提示された。

このような自分が興味のあることしかリコメンドされず、また自らがその分野の情報だけで事足りてしまっていることは大きな機会損失だと考えます。

社会はさまざまな事象が“点”であるわけではなく、「線」「面」「時間軸」で関係し合って進んでいます。ビジネスパーソンとして、ビジネスは特定の分野だけ知っていればいいというような簡単な構造ではないのです。
私自身も新聞販売店だから新聞や営業のことだけ知っていればいいわけではなく、顧客心理やマーケティングスキル、デザインスキルなども裾野を広げて勉強しなければいけません。

世界を広げる他分野への知的好奇心へ冒険するためには、「新聞に触れること」が肝要です。

新聞は社会の日記ともいえる存在で、前日にあった事象を「政治」「経済」「文化」「スポーツ」「地域」などのカテゴリー別に案内してくれます。記事の情報は玉石混交ですが、思いがけない発見があるのがおもしろいところでもあります。
おそらく政治・経済・国際情勢などのカタイ記事はよくわかないので読み飛ばすことが多いのですが、それらがスポーツや地元地域情報をリンクして考えられるようになるのが興味深いです。
「台湾で発生した台風の影響で、なぜかパソコン価格が高くなった」という関係性が新聞を読んでいると解説できるようになります。(台湾には世界最王手の半導体メーカーが集積しているため工場が水没してPCパーツが高騰した。)

投資家やビジネスオーナーといった方たちはこのように新聞やネット情報を駆使して仮説を立て、学際的なビジネスの感覚を養っています。

「今のままではいけない」「何か新しいことを始めたい」「何がしたいのかよくわからない」といった悩みを抱えている方は多いはず。その答えやヒントになるモノは社会を俯瞰できる新聞に隠されているかもしれません。

個人的に、社会への関心を高める別の方法は「図書館か本屋さんに行く」のもおススメです。
新聞に比べ掲載されている情報は遅いですが、その分、よりしっかり検証された普遍的な情報やノウハウが載っています。ジャンルごとに本が並べられ、滞在時間が長い意外なジャンルに自分がいることにも気づかされます。

研修やセミナーだけでは「集合知」は得られない

各新聞社や関係団体では上記のようなブログラムのセミナーや研修を行っています。

実際のところセミナーや研修では、一瞬の自己啓発や気づきを得られますが、継続的な学びにはなりません。
大切なのは「ビジネスの現場で情報を活かし、結果を出すこと」です。

「何か大切なことを学びました」「研修で学んだことを活かしていきたいと思います」「勉強になりました」など言語化できない教訓や意気込みだけでは意味がありません。まずは、触れた情報から必要な要素を引き出し、自身の仕事やビジネスに役立てることが大切です。

新聞のPRにはなってしまいますが、ぜひNIBの研修を受けられた際は継続的な新聞との接触をとって、知識や情報の集合知を習得されるよう願っています。
新聞の幅広い情報とその情報同士のリンクを感じていただき、ビジネスでの結果に結びつけることを期待しています。新聞を読んでくださるビジネスパーソンの方の飛躍と自己実現に寄与できれば、私たち新聞販売店は何よりの喜びです。